だいさくの日記 Daisaku's diary

音楽とか、メシとか、モノとか、本とか、映画とか

起業した人ばかりの人のところで働いてみて感じたこと

だいさくです。

友人の紹介でバイトをすることになり週3か4くらいで働いている。

その会社ではウェブサイトの受託制作とか子供向けのプログラミングスクールをやったりしている。
ITスタートアップといえば聞こえはいいが、実態はアパートの一室で元エンジニアの社長が、自分のスキルを生かして独立してできた会社だ。

従業員は正社員はおらず、バイトがぼくを含めて3人いるだけだ。

ベンチャー、スタートアップ、起業などといえばメディアでは華やかな取り扱われているが、現実にアルバイトをしてみて自分が感じたことを紹介したい。
*定義は微妙だが、設立2年目なのでぼくが働いている会社もスタートアップと呼ぶことにする。

もくじ


スタートアップの社長の元で働いてみ感じたこと

独立する人は確かな技術力を持っている

その人はデザイナー=>フロントエンド=>バックエンド、といった順番でキャリアを積んできており、いわゆるフルスタックエンジニアというやつだ。
こういう技術があると独立もできるし、会社にいても重宝されそうだなと思った。

一人でなんでもこなさなければならない

独立すると、1人でなんでもやらなければいけないのだと外から見ててもわかる。ウェブサイトの開発だけじゃなくて、営業、マーケティング、広報、経理など、全てその人が全てやっている。
もちろん、今はそいういった独立した人を支援するサービスが安価で提供されており、昔よりは独立しやすいんだろうけど。

人脈めっちゃ大事

人とのつながりが仕事をもたらす。バイト先の社長も例外ではなく、仕事のほとんどを紹介からもらっているとのこと。新規に営業をかけなくてもこれまで培った人脈がものをいう。人脈でとった仕事で実績を積んで、新規の仕事をを取るのが理想だろう。

経営者との距離が身近に感じる

「俺も起業できそう」と思える。もちろんそれは勘違いなんだけど、身近に起業家がいることで起業という精神的ハードルはとても下がる。

福利厚生とかない

コーヒーサーバーも、座りごごちの良いイスも、家賃補助など補助らしい補助は何もない。福利厚生は会社を大きして自分でつくっていくしかない。

意見が通りやすい

提案があれば通りやすい。意思決定者の社長を納得させればいいので。
大きい起業のように、課長 => 部長 => 本部長 => 執行役、といった何人も間に入ることはないので意思決定の複雑さなどない。社長がOKすればやる、それだけだ。

そもそも社長はウェブ制作の仕事で忙しい。他の事業まで見ているヒマがないので、納得感のある意見と実行プランを提示すれば、ほぼほぼ自分に任せてくれたりする。

経験者じゃないと厳しい

新人を育てている余裕は全くない。社長が新人育てて、メインの事業も回して、なんてやってたら時間がいくらあっても足りない。

新卒でスタートアップ入るのってどうなの?

個人的な意見だと、「最初はある程度、規模・ブランドがある企業に行くのが良い」と思う。
理由は、
・使えるリソースが少ないため、経験できる仕事の規模が小さくなる
・教えてくれる人がいないので無駄な努力が多くなりそう
・人数が少ないのでチームで働く感覚が身につかない

自分で考えて動かないといけいため、相当能力の高い新卒の人じゃないとスタートアップでは通用しないだろうと思った。
たぶん、自分が新卒だったら何もできなかったと思うし。

ただ、スタートアップには大企業には無い夢がある。倍速以上で伸びる売り上げ、若くして得れる権限と地位、給料爆上げ、自社サービスが急速に広がっていくというやりがい、などなど。
運良く、そんなスタートアップに入れて活躍できたら最高だと思う。

終わりに

今回創業したばかりのスタートアップで働くことができて、起業の実態を見ることができた。スタートアップの初期は想像以上に泥臭く地味であった。