だいさくの日記 Daisaku's diary

音楽とか、メシとか、モノとか、本とか、映画とか

英語の面白さを教えてくれた英語塾の先生 Tさんの話

僕が小学生から高校生の時まで通っていた英語塾の話をします。


小学校の6年生の時に英語の塾に通いはじめました。小学校の友達がに誘われたからだったと思います。

中学生になれば英語の授業が始まるし「なにやら英語は大切そうだぞ」ということは子供ながらに感じていたためその英語塾に通うことにしました。


その英語塾はTさんという人が一人で運営している塾で、通っていた小学校のすぐ近くのアパートの一室にありました。

教室に入るとスポーツジャージを来た40代くらいのおじさんがいて、その人がTさんでした。

自分のことを「Tさん」と僕たちにはあだ名で呼ばせていました。
個人の特定を避けるためここではイニシャルにしています。


振り返ってみるとこのTさんの英語の教え方は楽しく学べるように工夫されていたし、英語の文法が自然と身につくように設計された素晴らしい授業でした。覚えている授業の内容を書きます。

授業(1)ビンゴゲーム

・授業はTさんが自作した独自の英語カリキュラムをベースに進められます。
・カリキュラムの中には50個くらいの英単語(レベルが上がると英文)のリストがあります。(他にも色々コンテンツはありましたが)
・そのリストの中から英単語をピックアップし、僕たち生徒はノートに下記の図のようにビンゴを作成します。

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・ビンゴを作成が毎回の宿題の一つで、授業はビンゴゲームで始まります。
・そのリストの英単語と日本語訳が書いてあるカードデッキをT先生が引き、T先生が日本語を読み上げます。
・生徒は順番に当てられていき自分の番になったら回答します。
 例えばTさんがカードを引いて「りんご」と行ったら「apple」と回答する、と行った具合です。
・Tさんがカードデッキから引いた英単語が自分のビンゴのマスに書いてあったら丸をつけます。
・カードを引く➡︎ 回答する ➡︎ビンゴリストの英単語に丸をつける、を続けます。
・マルが1列揃ったらビンゴ。ポイントとしておもちゃのドル紙幣(おもちゃ)をもらいます。
・授業の最後にドルの合計をTさんが集計し、月ごとのポイント獲得が多い人が表彰されます。

授業(2)和文の英訳とポジション分解

・カリキュラムの日本語の文章をノートに英訳します。(日本語の文章はTさんオリジナルでストーリー仕立てになっておりこれも面白かった)
・日本語のポジション分解結果を口頭で回答し、英訳を回答します。
 *「ポジション分解」に関してはこちらの記事を参照

www.daisaku0722.com

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 正解したらポイントのドル紙幣がもらえます。



他にも色々な授業がありましたが、基本的にビンゴゲームと和文英訳をひたすらやっていたと記憶しています。


Tさんの授業でよかったところは、以下2点だと考えています。

ゲーム性

ビンゴが揃ってポイントがもらえるというのは単純だとわかっていても嬉しかったです。自分の手元のドル紙幣と他の生徒のドル紙幣の量を比べてはポイントの勝敗を競っていました。

また、ビンゴゲームをやることで、
①英単語(または英文)をビンゴのマスに書き込む
②出されたお題をリストから探して回答する
③他の生徒のお題もリストから探す

ということをやるのでリスト内の英語に繰り返し触れることになり、自然とリスト内の英語は暗記するようになっていました。


自然と英文の構造を理解させる仕掛け

ポジション分解って後に中学や高校で習うSVOとかSVOCのことなんですよね。

初めから「SVO」とか言われていたら理解できなかったと思いますが、ポジション分解の考え方は小学生の僕でもわかりやすくとっつきやすいものでした。

この和文英訳を通して小学生の時から英文の構造を理解するクセがつき、映画の日本語字幕見たら自然とポジ分したりしています。


当時は気づかなかったけど授業のところどころに生徒を楽しませつつしっかりと理解を深めるように工夫が散りばめられていました。Tさんは授業内容を生徒が理解できるように入念に考えたんだと思います。

Tさん自身も非常に気さくで話しかけやすい方で、授業中は活発に質問や発言をすることができました。

その後の大学受験では英語のおかげで第一志望校に合格できたし、英語を使って仕事ができるのもTさんのおかげ。本当に感謝しています。


今まで数々の先生にお世話になりましたが、英語という武器をくれた僕の人生にもっともインパクトがあり且つ一番好きだった先生の話でした。

今日書きたいことはこのくらいです。